誰の「ニーズ」か
学力テストにしても食育にしても英語にしてもそうだが、そういうのは一体誰が求めているのだろうか。どれも、どこかの誰かがニーズを創り出すためにキャンペーンを行い、それがいつの間にか保護者や子どもの「ニーズ」なんだと言われるようになったもの。だから、そのニーズは実態から乖離する。
そのために場当たり的、短期的な対策に終始する。そうして本当に必要なところやものにはまったく目が向けられず問題はそこで深刻化していく。
そういうニーズは流行だからいつかは下火になる。そういうのに乗って国などが数年間の目標や行動計画などに取り入れてしまうと、流行が終わっても止められずに、いつまでやっているのかと批判を受けることになる。
現場などでそういう流行に流されないで、こつこつと実践している人たちが、時代に適応できないなどといって批判されたりもする。
今の教育改革は、実態をきちんと把握せずに行われているからそういう傾向はこれからも続く。一度聞いてみたらどうだろう。「学力テスト」「食育」「英語」それは誰の「ニーズ」なの?と。