おかしなことを次々とよく考えつくものだ

道徳の教科化可能か検討 衆院特別委で文科相

 小坂憲次文部科学相は31日午後の衆院教育基本法特別委員会で、小中学校で「道徳」の授業を正規の教科とすることについて「道徳の在り方は学習指導要領の改定論議の中で、重要な課題として検討を進めていきたい」と述べ、教科化が可能か今後検討する考えを示した。
 現在、「道徳」は教科扱いされておらず、成績評価の対象になっていない。
 文科相は「道徳」を評価することについては「道徳性は児童、生徒の人格全体にかかわるので評価にあたっては慎重な対応が求められる」と述べた。

 こういうおかしなことをよく考えつくものだ。道徳を教科化し評価することになった場合、どのようなことになるのか。それを想像してほしい。学習指導要領で道徳の内容としてどのようなことが挙げられているか見ていただきたい。そこに挙げられていることをどうやって評価するというのか。是非伺いたい。
 これこそまさに心を態度や行動で推し量り、態度や行動への評価を通じて心を拘束していくということ。どのような理由があってそこまで拘束されなければならないのか。子どもだから教育だからそのようなことが許されるとでも言うのか。まずは自分たちが評価される側になってみればいい。それでいったいどのような評価を受けるのか実際にやって見せて欲しい。まさか、自分たちは大人なのだからそういうのは必要ないなどと言って逃げたりしないだろう。
 言いたくはないのだが、話を聞かず居眠りしている議員さん。選挙が近くなると私的な理由で国会を欠席する議員さん。議論の最中に議場を動き回る議員さん。あなた達は学校や教室で子どもが同じようなことをすると、道徳心が欠けているなどと批判するのではないか。そういう屁理屈も言いたくなるような馬鹿げたことをあなた達はやろうとしている。