教育基本法と現状との齟齬は

 教育基本法が現状に合わないとよく言われるが、それは自然とそうなったのではない。その齟齬は意識して作られたものだ。
 学習指導要領に「国を愛する」という言葉が既に盛り込まれているから、教育基本法に盛り込んでも変わらないだろうと言われる。しかし、それは手続きとしては逆さまであり、学習指導要領の記述が逆に教育基本法の記述に影響を与えるというのはおかしい。
 このように、逆さまなことが教育基本法改正の論議では主張されているのであり、そういうものが法改正の根拠となることは教育権の独立を危うくするものだ。