国語力と数学
数学嫌いの原因16分類…東京理科大芳沢教授
小学で顕著なのは、「文章題を読み取れず、+、−、×、÷のどれを使って計算するかわからない」というケース。中学では、図形の定義などでつっかえることが多い。高校生になっても、確率の問題で「事前の確率なのか、ある事象が起きたことも考慮する事後(結果)の確率なのか」が判断できず、「順列、組み合わせの違い」などで混乱している。
芳沢教授は「調査を通じ、問題の意図を正確につかむ国語力養成の大切さも痛感した」という。
文章題の読解ができないとよく言われるが、文章題の文章に問題点はないのだろうか。問題のためにつくられた文章。そのために子どもたちの生活の中にある言葉や文章とは全く異なる文章になっている。その文章を、子どもたちの生活の中にある言葉や文章と同じものに変えてやると子どもは文章を読解し解答できる。本当に国語力が低下していると言えるだろうか。文章題の文章に問題があって解けないという場合、子どもの国語力の低下とは言えないのではないか。