教育行政を評価しよう

 全国学力テストの結果が発表された。これからやらなければいけないことがある。教育行政を評価するということだ。
 全国学力テストは「政策評価」であり,それが目的だ。これまで
http://d.hatena.ne.jp/kaikai00/20070425/1177451991
http://d.hatena.ne.jp/kaikai00/20070423/1177271321
http://d.hatena.ne.jp/kaikai00/20070423/1177269108
http://d.hatena.ne.jp/kaikai00/20070421/1177126586
http://d.hatena.ne.jp/kaikai00/20070411/1176270236
などで述べてきたことの繰り返しになるが,全国学力テストの評価対象は教育行政であり,教育行政の評価のために収集されたデータが利用されない,または利用できないとしたら,今回実施された全国学力テストはなぜ行われたのか分からなくなる。
 全国学力テストが,受験などの際に受ける全国模試と同様のものだと勘違いされていたり,評価対象者が評価・論評をしているがそれらは間違いだ。

http://www.nier.go.jp/homepage/kyoutsuu/tyousakekka/tyousakekka.htm

に全国学力テストの結果に関するデータなどが公表されているので,それを利用してぜひ教育行政を評価してもらいたい。
 これまで数々の教育施策が提案され,実施されてきた。しかし,それを評価することはあまりなかった。教育行政は評価されるのではなく,常に評価する側にいた。だから,どのような調査を行ってもそれを教育行政に生かす機会などほとんど無かった。今回はぜひ教育行政を評価していただきたい。
 評価は中間地点であり,その評価結果を以て断罪するのではなく,次にどうつなげるかを議論してもらいたい。結果発表後の今の雰囲気はそういう雰囲気ではない。今回の結果を用いて非難・批判しようという雰囲気だけが漂い始めている。全国平均より上か下か,ランキングで何位かを話題の中心にしてはいけない。次につなげるために評価する。次にどうつなげるか議論する。そういう雰囲気を作り出してもらいたい。
 そして教育行政をきちんと評価し,それを生かす仕組みと雰囲気とを作り出してもらいたい。