こういうことだけは耳に入ってこないようだ

履修不足:安倍首相「子供たちの将来に支障ないように」

 学習指導要領を蔑ろにする、法律違反であるという点では同じなのに、こういう「公然の秘密」とされていることだけは、首相の耳にはこれまで入ってこなかったらしく、「そういうことが起こるとは考えられなかった。」と述べている。安倍首相なら、この問題についてもう少し強い批判をするだろうと思っていたが。
 悪ふざけはこのくらいにして、必修科目がきちんと履修されていないというのは、公然の秘密であり、現行の学習指導要領や完全週5日制の導入以前からあった。しかし、これまで大きな問題とはならなかった。文科省は緊急の調査を行うようだ。しかし、実態は明確にはならないだろう。
 この記事では、ある生徒が、「全国的な問題になってルールが変わってほしい」というようなことを述べているが、そういう方向には行かないだろう。
 これは、大学入試なども含めた一体的な改革をしてこなかったことが要因の一つになっている。そういうところも含めて考えなければいけない問題だ。