こういうやり方はおかしい

教育基本法改正案を自民了承 28日閣議決定

 この記事で、

与党教育基本法改正検討会座長の大島理森元文相は「改正後に関連法の改正や指導要領の見直しで、皆さんの思いを実現できるようにしたい」と述べた。

ということが書いてある。大島氏のこの発言は、教育基本法改正案に盛り込めなかった部分を学習指導要領や関連法のなかに盛り込むことが可能だということを示唆している。学習指導要領は教育の内容に大きな影響を与える。その改訂は教育基本法よりも容易だ。学習指導要領に今回盛り込まれなかったものを盛り込むことで、実質的には教育基本法改正と同じようなことができる。また、関連法を改正することで現行の教育基本法第10条などを形骸化することも可能だ。
 このようなやり方は妥当なものだとは言えない。学習指導要領や関連法によって教育基本法の形骸化を可能にするからだ。このようなやり方で問題を解決できるはずがない。