そんな「見識」など要らない

「学生の成績悪い」九大法、AO入試廃止へ

 http://d.hatena.ne.jp/kaikai00/20080214/1202923866
http://d.hatena.ne.jp/kaikai00/20080130/1201651497
http://d.hatena.ne.jp/kaikai00/20080124/1201104064で書いてきたことの繰り返しになるのだけれど,大学入試が機能不全に陥っているのはそれを実施する側や制度設計をする側の責任であって。「ゆとり教育」や学生側の責任じゃない。
 問題が生じたならその対策を早めに講じればよかっただけの話。AO入試がきちんと機能するようにすべきだったはず。そういうことをいったいどれだけやってきたというのか。それもなしに,「AO入試は全国に広がっているが、成績などの結果を見れば、制度を廃止するのも一つの見識だ」などと,馬鹿げた「見識」を示してみせる。よくこんなことが言えるものだ。これは,「ゆとり教育」をろくに検証もせずに「転換する」と言っている中教審やマスコミと同じ。
 評判の悪いものはさっさと止める。そんな馬鹿げた見識を示す前に,自分たちのやってきたことを検証してみたらどうだろう。文部科学省の責任もある。けれども,おかしいことにきちんと声を上げず,なし崩しにおかしな教育政策を通させてきた側の責任をもっと考えるべき。

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どーしようもない

東北大、「抜群教授」に特別手当 最高月20万円

 東北大学が新年度から、優れた業績をあげた現役教授を「抜群教授」に選び、月給を最高20万円上乗せする。国立大では初めての制度といい、学外から優秀な「頭脳」を獲得するとともにその流出を防ぎ、世界最高水準の大学を目指す。

 正式な称号は「ディスティングイッシュトプロフェッサー」。教育や研究、社会貢献などの業績がきわめて顕著で、将来も中心的な役割を果たすことが期待される教授を任命する。学内から推薦を受けた教授の中から、学外の有識者も含む選考委員会が選ぶ。

 教師にも「スーパー」だとかいろんな称号を与えるというような動きがある。そしてそれを有り難がっている。「タイトル イズ チーパー ザン ダラー」というか,こういう発想は「チープ」だと思う。そういうことをするより先に「人材育成」を本気で考え,取り組んでみたらと思う。