美しい人づくりの例

素手素足のトイレ掃除、高校で普及…感染症心配する声も

 一部の企業や団体が実践している「素手素足によるトイレ掃除」を、総合学習などの授業に取り入れる学校が増えている。素手と素足になり、スポンジや布を使って便器や床を磨く掃除法で、「心まで磨くことができる」と好評だ。一方で、感染症を心配する声もあり、専門家は掃除後の消毒の徹底を呼びかけている。
 この掃除は自動車用品販売チェーン「イエローハット」(本社・東京)創業者、鍵山秀三郎さんが提唱。感銘を受けた有志が1993年、「日本を美しくする会」を設立し、現在は全都道府県に地方組織「掃除に学ぶ会」が発足している。

 感染症に詳しい久留米大医学部の濱田信之助教授(ウイルス学)は「手足の傷や口から菌が入り込み、嘔吐(おうと)下痢症などに感染する危険性がある。良い活動だとは思うが、素手素足を強制すべきではないし、掃除後には念入りな消毒が必要」と指摘している。

 なぜ、トイレ掃除を素手や素足で行わなければいけないのだろうかという疑問がある。それは、横に置いておくとして、日本を美しくする会 掃除に学ぶ会 公式サイトではこの記事で指摘されているような感染症については一切触れられてないので、注意が必要だと思います。