2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

映画を見た

先日,「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」を見た。まるで,イギリスのサッチャーの教育改革や安倍政権の教育改革を見ているようだった。魔法省大臣とアンブリッジ先生は,教育改革を主導する人たちの姿にそっくり。何かにおびえて,それを打ち消そうとし…

学びを昇華させること

日本と海外の大学入試の違いは,それまでの学びを昇華させるものか,そうでないかだと思う。 おそらく,日本の大学入試,特にセンター試験でhttp://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-307.htmlで紹介されているような問題が出題されることはないだろう…

役割の明確化を無責任にしないために

学校がどのような役割を果たすか,家庭がどのような役割を果たすか,地域がどのような役割を果たすか,どこそこはどのような役割を果たすか。それが明確になり,その役割だけを期待されるならそれはいいかもしれない。しかし,互いにその役割を果たさなけれ…

教育問題 次のテーマは?

【特報 追う】参院選 教育改革議論 次のテーマは? 教育問題の次のテーマは,戦後教育は駄目であったと自虐的な史観で語られ,そのために戦後教育が一面的な評価しかされていないのをどう克服するかではないかな。

これって「正論」?

【正論】エッセイスト、共立女子大学名誉教授・木村治美 これが「正論」?ただの自己満足のための作文でしょ。

普通の神経を持つなら

【解答乱麻】元東京女子大教授・林道義 道徳で何を教えるか 普通の神経を持つなら, 「道徳教育」とは何をどう教える教科なのか といった考え方を否定するのではないか。 http://d.hatena.ne.jp/kaikai00/20061028/1161995465で紹介した仲正昌樹氏の次のよう…

真犯人はどっちだ

【真犯人はこいつだ】(77)授業下手な校長が評定する 最近、校長が教員の授業の技量を評定するようになった。そこに大きな問題が生じている。 授業が下手な校長はいっぱいいるからである。 囲碁5段の人を3級の人が評定したらどうなるか。甲子園に出場し…

道徳充実論は間違っている

【主張】中教審 道徳充実へ真剣な議論を 以前,城丸章夫氏の道徳教育に関する主張を,http://d.hatena.ne.jp/kaikai00/20070531/1180570636とhttp://d.hatena.ne.jp/kaikai00/20070604/1180887839で紹介した。 城丸氏は, さて、時間特設の教育上の危険は、…

親や教師を批判して解決する問題ではない

闘論:「クレーマー」の親 小野田正利氏/向山洋一氏 ◇警察の協力も必要 恐喝罪などに相当−−元小学校教諭・向山洋一氏 クレーム増加の背景に教師の指導力不足があることをまず、指摘したい。ほとんどの教師は机にひんぱんに目を落とし、子どもの注意を引きつ…

こうしたレトリックに嵌らないこと

【正論】日本教育文化研究所所長・森隆夫 「育自学」として親学の再生を 教育の問題を語るときにはコツがある。まず,いかに現状を嘆いてみせるか。そして,次に「昔はこうだった」「昔はよかった」と語り,聞いている側の郷愁をそそること。そして反対され…

親心と公共圏としての学校

全国初の「イチャモン保護者」対応チーム、来月初旬に発足 [asin:4902163306:detail] 田原宏人「子育ての自由の平等と福利追求の自由の平等」のなかで田原氏は, 教育問題は,(少なくとも子をもつ親にとっては)まずもって我が子の教育問題である。このこと…

「選抜システム」から「教育システム」への改革

荒井克弘 大学入試改革の意図を読み解く

これもまたいつもの遅れてやってくるってやつだ

時代遅れの改正教育基本法 【前編】 時代遅れの改正教育基本法【後編】 ?バブル期の思考が未来の日本を損なう 今進められている教育改革はイギリスやアメリカの二番煎じ。そう言う方が分かりやすいんじゃないかな。

戦後レジームからの脱却

教育の世界で「常識」として語られていることはどれも「戦後レジーム」のなかで生み出されてきたものだ。「ゆとり教育」「反ゆとり教育」,「日教組」「反日教組」は戦後レジームの中で出てきたもの。これらは戦後レジームと切り離して存在し得ない。 それら…

くだらない話

【真犯人はこいつだ】(76)授業力のない指導主事 ひどい指導主事がいるなどというくだらない話。指導主事がきちんと機能していないのなら廃止すればいい。指導主事を廃止して,教師を外部からきちんと支援してくれる組織を作ればいい。どれだけ「授業力」…

愚かな人たち

北海道庁、私学補助金の査定項目に「国旗・国歌」 北海道庁が今春、道内の全私立高校54校に対し、補助金の査定項目として「国旗掲揚と国歌斉唱の実施状況」の報告を求めていたことがわかった。道内では、道立高校の掲揚・斉唱率が100%であるのに対し、…

つまらないことをよく思いつくものだ

高校生に到達度検定 大学入試に活用も 文科省検討 文部科学省は、高校での学習状況を評価するため在学中に検定試験を実施することの検討に入った。大学入試の合否判定資料としても活用することで、全国で昨年相次いで発覚した必修科目の未履修問題のような、…

排除のための道具か成長を促す仕組みか

授業公開 根強い抵抗感 この記事では,大学における授業研究が「大学教員にはもともと授業を公開すること」や「同僚に意見を聞く習慣」もなく,根付いていないと指摘している。 でも注目すべきは, 一方、授業研究会がリストラの道具として使われている大学…

モンスターペアレントって言うな

社説:モンスター親 先生を孤立させない体制を 「ニート」「ゆとり教育世代」に続いて今度は「モンスターペアレント」という言葉をマスコミが多用しだした。 http://blog.livedoor.jp/kaikai00/archives/50385495.htmlで,「ゆとり教育世代って言うな」とい…

国が教育の責任を持つというご都合主義

教育基本法が改正され,教育関連3法が改正される過程で何度「国が教育の責任を持つ」という言葉を聞いただろうか。そうして完成しつつあるのは,国が都合よく責任の有る無しを使い分けるための仕組みだ。 そして彼らは,自分たちで法律さえ作ればそのご都合…

矛盾してねじれて

今進められている教育改革は,矛盾しているし,ねじれている。元を辿れば,いわゆる「ゆとり教育路線」も矛盾しねじれていた。 「ゆとり教育路線」は今では,日教組やその背景にあるイデオロギーが作り出したなんていう馬鹿げた「常識」がまかり通っているけ…

何を考えているのだろう

退職勧奨:「子の障害」も例示した文書を通知 都教育庁 校長らの勧めに応じて教職員を早期退職すれば退職金を割り増す制度をめぐり、東京都教育庁が退職を勧めるケースとして、「子の障害」などを例示した文書を市区町村教委や都立高校などに通知しているこ…

学力狂騒曲

学力テスト:障害持つ児童の答案を採点から除外 足立区 東京都足立区教育委員会は7日、昨年4月に区が独自に実施した学力調査(テスト)で、トップの成績の小学校が、保護者の了解を得ずに情緒障害などのある児童3人の答案を採点対象から除外していた、と…

不能化する「教育学」

http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1183478389に寄せられているコメントとか,http://www.iwanami.co.jp/shiso/0995/kotoba.htmlで広田氏が指摘していることを読んでいると,やっぱり「教育学」は「不能化」しているなと思う。

日本に教職大学院なんていらない

教職大学院:国立15、私立6校が設置認可を申請 教職大学院にいかなきゃ学べないものって何だ。本当にそんなもの必要なのか。 佐久間亜紀氏が「誰のための「教職大学院」なのか 戦後教員養成原則の危機」『世界』6月号2007年で何が問題なのか詳しく述べて…

奇妙な強迫観念と張子の「日本教育」

【やばいぞ日本】序章 没落が始まった(1)「ダイナミズム失う」 この記事には,奇妙な強迫観念に満ち満ちている。読んでいて気分が悪くなるほどに。 PISAやTIMSSなどの結果が報道されたときもそう。経済界が教育について語るときもそう。何でこんなに危な…

学校は開かれなくてもいい。でも教育を閉ざすのは間違っている。

山本哲士氏が,http://hospitality.jugem.jp/?eid=36で 「学校」と「教育」と「学ぶ」こととはまったく異なるものであることを前提にしていかないと解けないことであり、 かつかかる現実がはっきりと出現しているのだが、 学校=教育=学習という構造は疑わ…