2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

教育総理大臣になれるか

安倍晋三議員が教育についてあれこれ言っているのを見ると、ブッシュ大統領(父親の方)と似てる感じがするなと思う。レーガンの後に大統領に就任して、1990年9月に全米の知事を集めて「教育サミット」を開催している。その時の副議長はアーカンソー州知事だ…

どういう戦略を立てるか

9月の自民党総裁選が終わると、教育基本法の問題が再燃する。教育基本法の改正に意欲的な人たちが権力の中枢に座る。そういう状況の仲で改正を阻止するためには、どのような戦略を立てればいいのだろうか。 例えば、日本教育学会の歴代会長の連名で出された…

これを実現するのは難しい

国公立大を9月入学に 「安倍政権」で検討 安倍晋三官房長官は30日、首相に就任した場合に政権公約の柱として掲げる「教育再生」の一環として、国公立大学の入学時期を現在の4月から9月に変更し、高校卒業から大学入学までの間にボランティア活動に携わ…

30年前の教育

「30年前の教育を見直す必要」 国際教育学会総会で英進館会長 大学受験・進学塾大手の英進館会長で、理数系の学力低下に警鐘を鳴らしてきた筒井勝美氏は、戦後60年の教育の変遷を説明。「調べれば調べるほど学力低下は大変な事態になっているが、一般の人…

調査に関する資料

公立小中校長の9割「学力格差、将来広がる」 東京大学基礎学力研究開発センターのサイトで8月29日に行われた「日本の学校−現実と未来ー」というシンポジウムの発表資料を見ることができる。この記事で取りあげられている調査について様々な立場から考察さ…

塾要らずの公教育は本当に素晴らしいのか

塾要らずの公教育実現 谷垣氏、政権構想を具体化 子どもが塾に通わなくても済むよう公教育の質を充実させる 谷垣氏に限らず、よくこういうことが言われる。果たして、塾に通わなくて済む公教育は本当に素晴らしいものなのだろうか。塾に通える子と通えない子…

やっぱり、やーめた。

『照会せず』 正式決定 戸田市教委 君が代不起立問題で 戸田市教育委員会の伊藤良一教育長が、同市立小中学校の卒業式や入学式で君が代斉唱の際に起立しなかった来賓を各校長を通じて「照会」するとした問題で、同市教委は二十四日、市の個人情報保護条例に…

このような取り組みをもっと広めたい

新教育の森:公立高入学ガイドブック、全国初の5カ国語で表記 /神奈川 日本語を母語としない生徒や保護者を対象に5カ国語で書かれた「公立高校入学のためのガイドブック」が完成し、全国で初めて県内全中学に配布された。横浜市のNGO(非政府組織)「…

足下にある問題に目を向ける

ISBN:4895245632:detail このなかで岡崎勝氏は次のように述べている。 フリースクールか義務制学校かといった論議にすらも、ほとんど耳を貸さない現場の現実状況ではあるが、それは、たしかに政治性を持たない教師や親、特に教育行政に関わる人々があまりに…

教育の体現者たちよ

加藤元幹事長実家放火 党内忘却モード 自分の利益のためには、すべき批判もしない。声を上げるべき時に声を上げない。都合の悪いことは忘却していく。弱いものに対しては強い態度で威嚇する。このような人間を作ることこそ、彼らの理想とする教育の成果では…

些細なことかもしれないけれど

心の偏差値もアップ 些細なことで揚げ足をとるようなことはすべきではないのだけど、気になったので少しだけ。この記事で気になったのは、「心の偏差値」という言葉。この言葉を見たとき、「偏差値」という表現に違和感があった。 偏差値を出すには、比較す…

教育格差と教育の公共性

デイヴィッド・F・ラバリーは、「脱出不能‐公共財としての公教育」の中で次のように述べている。 教育における公益は、個々の消費者の私益の総体には還元できない。というのは、私益を追求する個人を全部集めても、誰も他人の子どもの教育を省みようとするこ…

不安感とノスタルジー

先日、「特別な空間と子どもたち」というのを書いて、debyu-boさんからトラックバックしていただいた。それに対するレスが大変遅くなってしまいました。すみません。 debyu-boさんのエントリーやそれに対するコメントを読みながら、広田照幸氏が 教育 (思考…

教育被害者ということ

よく、偏向した教育を受けた。ゆとり教育を受けた。私は被害者だ。とか、彼らは被害者だということがある。その背後にあるのは、「教育は間違わない」という確信のようなものや信仰なのではないか。この教育こそ最良で最上のもの。それ以外の教育はダメとい…

特別な空間と子どもたち

命の大切さ考えて。県教委など道徳教育重視(岩手) この記事にあるような取り組みには次のような問題がある。それは、アニメも農作業体験も福祉施設の訪問も子どもにとっては現実の生活や社会とは切り離された空間の経験であること。そして、その空間では子…

教育改悪推進会議は要らない

安倍氏、首相直属の「教育改革推進会議」設置を公約へ これまではあまり明確にしてこなかったが、私個人としては安倍氏の首相就任と彼の推進しようとしている教育改革には反対だ。安倍氏の行おうとしている教育改革は、政治がいつでも教育へと介入できる環境…

脱出不能

今、デイヴィッド・F・ラバリーの「脱出不能‐公共財としての公教育」という論文を読んでいる。読み終えた部分でその中から気になった部分をここに引用しておきたい。 なぜ脱出オプションは学校を改善するうえで有効でないのか。それは、顧客を失っても学校の…

小学校の英語必修化

http://www.nhk.or.jp/bsdebate/ 8月27日に「どうする 小学校の英語必修化(仮)」というテーマでディベートを行うようだ。ディベーターは中嶋嶺雄氏、鳥越俊太郎氏、鳥飼玖美子氏、阿刀田高氏。どのような議論が行われるのだろうか。

評価について少し考えてみる

白い紙に 1+1= とだけ書いたものがある。その紙を渡されたら、どのように解答するだろうか。また、その紙でどのような評価をおこなうだろうか。 この紙一つで評価についていろいろと考えることができる。評価者の側と被評価者の側とで様々なことが考えら…

評価することの意味を問う

和歌山の小学校 “抗議”で「通知表」再評価 教師も保護者も評価するということの意味をどのように捉えているのだろうか。教師は厳しい評価こそ子どものためと考えているかもしれない。保護者は平等で公正な評価こそ子どものためだと考えているのかもしれない…

教育の戻る場所は存在するのか

の愛国心 (ちくま新書)" title="の愛国心 (ちくま新書)">の愛国心 (ちくま新書)作者: 香山リカ出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2004/08/06メディア: 新書 クリック: 9回この商品を含むブログ (24件) を見る この中で香山氏は次のように指摘している。 (前…

英語で国際交流論について

■[教育][言語教育論]「英語で国際交流」って実はけっこう失礼なことじゃない??? terracaoさんの記事を読みながらカリキュラム・ポリティックス―現代の教育改革とナショナル・カリキュラム作者: マイケル・W.アップル,長尾彰夫,ジェフウィッティ,Michael W. A…

何を見てたの?

愛国心:東根・小学校、通知表の項目を削除 現場「評価難しい」 /山形 前から書こうと思っていたのだけれど、この問題すごくおかしい。 記事によると、「現場の教師から、評価が難しいとの声が上がったために変更した」と市教委は説明しているようだが、評…

自分で考え行動する力が不足しているようだ

全国学力テスト 市区町村の84%が参加の意向 文部科学省が来年4月に実施する全国学力テストについて、全市区町村長の84・2%が参加の意向を示し、うち半数(全体の42・8%)は結果の公表を予定していると回答したことが29日、共同通信社と加盟新…

教育過信と教育万能論

ここで主張されているのは、「教育過信」「教育万能論」というのがふさわしいように思う。 「教育」という幻を追い求めて、「教育」という理想郷の中で自己完結した論におぼれる。しかし、その心は常に不安と猜疑心に苛まれている。そういう姿を思い浮かべて…