2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

根拠のない言いがかり

社説2 教育基本法改正が問うもの 戦後日本の教育が「知」と「徳」のバランスを欠いてきたことは、公共心や社会性を欠いた子どもたちが増えている現実を見てもあきらかだろう。 なぜ根拠もなくこのように断定するのだろうか。このような言いがかりが教育に対…

教育改革の行方

変動社会のなかの教育・知識・権力―問題としての教育改革・教師・学校文化作者: 藤田英典,志水宏吉出版社/メーカー: 新曜社発売日: 2000/09メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (6件) を見る メグ・マグワイア スティーブン・J・ボール シー…

こういうやり方はおかしい

教育基本法改正案を自民了承 28日閣議決定へ この記事で、 与党教育基本法改正検討会座長の大島理森元文相は「改正後に関連法の改正や指導要領の見直しで、皆さんの思いを実現できるようにしたい」と述べた。 ということが書いてある。大島氏のこの発言は…

全国学力テストの日程

全国学力テスト:実施予定日は07年4月24日 文科省 全国学力テストの日程が決定したようだ。実施日は2007年4月24日。この日程を見て、驚いた。なぜ4月なのだろうかと。子どもも教員もようやく落ち着き始めた頃だ。そういう時期になぜ学力テストを実施す…

実態調査が必要ではないか

JR西日本の「日勤教育」、3割は「運転」と無関係 JR西は日勤教育について、トラブルや運転ミスの再発防止を目的に実施していたと説明している。しかし事故調が、JR西が2003〜04年度に運転士らに対して行った計1182回の日勤教育を調査した結…

責任を果たすということ

全国学力テスト、区市町村別独自の成績公表を容認 文部科学省が来年度から実施する「全国学力テスト」について、同省の専門家会議は20日、各区市町村や学校が自らの成績を独自に公表することを容認する最終報告書をまとめた。 地域や保護者への説明責任を…

教育基本法に関する文献

教育基本法に関する文献の一部を挙げておきます。これらはずべてCiNii(http://ci.nii.ac.jp/cinii/servlet/CiNiiTop)で検索すれば全文を読むことができます。 教育學研究 第65巻 第1号 岡村 達雄 「教育基本法と自由の現在をめぐって」(シンポジウム 教育…

日本の「ニート」は名前は同じで諸外国とは全く異なるらしい

正社員採用の拡大 約80万人といわれるニートはどうだろう。これは難しい。ニートは明らかに豊かさが生み出したという側面がある。働かなくとも、学ばなくとも生活が出来るからニートでいられるのだ。だから今後も増える可能性が高い。貧しい国ではニートは…

学校選択制について

選ばれる学校3:公立小中学校、選択制で人気の固定化 カリキュラム・ポリティックス―現代の教育改革とナショナル・カリキュラム作者: マイケル・W.アップル,長尾彰夫,ジェフウィッティ,Michael W. Apple,Geoff Whitty出版社/メーカー: 東信堂発売日: 1994/0…

なぜ全国統一のテストでなければならないのか

4月17日付・読売社説(1) [全国学力テスト]「適度の『競い合い』があってよい」 調査結果は、詳細な分析データとともに都道府県、市区町村、学校、児童・生徒に返却される。自分たちの地域、学校は、全国レベルと比較してどうなのか、自分はどの分野…

これでは格差は解消できない

塾に通えぬ小中学生に“公立塾” 経済的理由などで塾に通えない子どもを支援するため、文部科学省は来年度から、退職した教員OBによる学習指導を全国でスタートさせる方針を固めた。 通塾する子どもとの学力格差を解消するのが狙いで、放課後や土・日曜に国…

エリート教育によくある誤解

釣島平三郎さんに聞く…論理と教養と使命感を この記事についてはいくつか指摘したいことがあるが、それは別の機会にして一つだけ指摘しておきたい。 例えば、隣の家の外観を見ると立派で、とても住みやすそうに見える。だけど、そこに住んでる人にとっては住…

あれもこれも盛り込めという人たち

「教育基本法の早期改正を」 関西経済同友会が意見書 関西経済同友会の松下正幸、森下俊三両代表幹事らは15日、大阪市を訪れた小坂憲次文部科学相と懇談し、教育基本法の早期改正を求める意見書を同相に提出した。 意見書は、「愛国心」を巡る文言について…

このようなことを言い出すから反対をする

■残るあいまいさ 教基法改正案 文科省内からは「内面にとどまる『心』ではなく、外形的に表出する『態度』を養うことを教育目標に掲げる方が、効果は大きい」といった期待感も出ている。 こんなことを言い出すから教育基本法の改正に反対をしている。「外形…

挙手したので処分します

職員会議:教員の挙手、採決禁止 校長主導の運営を徹底−−都教育庁が異例の通知 東京都教育庁は13日、職員会議で教職員による「挙手」や「採決」を行ってはならないとする通知を都立高校など263校の都立学校長に出した。校長の意思を貫徹させた学校運営…

呆れてしまう論議

教育基本法改正案全文を了承、与党協議会 しかし、自民党の文教関係の会議では、「愛国心」を表現した部分に入れた「他国を尊重し」の文言について、「北朝鮮も尊重するのか」という不満の声が上がるなど異論が続出。「日本国憲法の精神にのっとり」「不当な…

その文化・伝統とは何か

カリキュラム・ポリティックス―現代の教育改革とナショナル・カリキュラム作者: マイケル・W.アップル,長尾彰夫,ジェフウィッティ,Michael W. Apple,Geoff Whitty出版社/メーカー: 東信堂発売日: 1994/06メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ…

ムードだけで進められる論議

4月13日付・読売社説(1)[教育基本法]「区切りがついた『愛国心』論争」 社説の そもそも、不毛な論議に終始していられるほど、日本の教育は楽観できる状態にない。 戦後間もない1947年に制定された現行法は、「個人の尊厳を重んじ」などの表現が…

国語力と数学

数学嫌いの原因16分類…東京理科大芳沢教授 小学で顕著なのは、「文章題を読み取れず、+、−、×、÷のどれを使って計算するかわからない」というケース。中学では、図形の定義などでつっかえることが多い。高校生になっても、確率の問題で「事前の確率なのか…

対策はどうなっているのだろうか

振り込め詐欺:県教委かたり請求 教諭の母、195万円振り込む−−佐賀 /佐賀 佐賀県内では4月に入って数件同じような手法の詐欺事件が起きている。こういう事件が起きた後の対策はどうなっているのだろうか。 例えば、教育委員会は、体罰などの問題で教育…

期待と誤解と

07年度学力テスト:保護者の7割が評価 PTA協調査 文部科学省が07年度から小学6年と中学3年全員を対象に実施を目指している全国学力テストについて、保護者の7割弱が実施を評価する一方、「子供の学力向上につながる」と感じる人は3割強にとどま…

本当にやらなければならないことは何か

東京・品川区が小中一貫校 「中1ギャップ」解消目指す 品川区の小中一貫校「日野学園」が開校 品川「4・3・2制」始動、区立の全校小中一貫に 品川区で全国初の公立小中一貫校が開校 これらはすべて公立の小中一貫校が開校されたという記事。今回は小中一…

知識社会に向けて

“日本版イートン校”始動 園田英弘 「学歴社会‐その日本的特質」『教育社会学研究』第38集 1983年 のなかで園田氏は次のように指摘している。 西洋では、大学、特にエリート大学は、それぞれの社会の支配的階層の文化を体現しており、大学入学に向けての競争…

曖昧な日本の教科書検定

記者ノート:不明確な検定意見 検定では文書で意見が通告される。大半は記述が不正確だったり、学習指導要領に沿わない、といった理由だが「理解しがたい表現」「誤解を与えるおそれがある」との不明確な意見もある。 意見を通告された後、出版社は調査官か…

「配慮する」ということ

今回は「配慮する」ということを考えてみたい。ミドリガメのサルモネラ菌が問題になったとき、どこかで何か問題が起きたとき、「配慮する」ということを思い浮かべる。 最近、何か問題が起きたときや批判をされたとき、「配慮する」のではなく子どもの目の前…