2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

明示的でないものへのまなざし

日本の教師再生戦略―全国の教師一〇〇万人を勇気づける作者: 千々布敏弥出版社/メーカー: 教育出版発売日: 2005/06/01メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (6件) を見る この中の第4章 教師の力量と暗黙知 では「暗黙知」に着目し、教師の力…

慎重だからこそ不参加

犬山市の学力テスト不参加方針、文科相「慎重に検討を」 文科相は慎重に議論をというが、慎重な議論をこれ以上続けても不参加であることに変わりはないだろう。不参加という決定は決して拙速な議論で出せるものではない。まさか、文科省はこういう動きを様々…

自立した教育

愛知・犬山市が画一性に反旗 この記事を取り上げたのは、学力テストへの不参加を表明したからではない。自分たちできちんと判断をして不参加という結論を出した犬山市の姿勢に共感するからだ。 自分たちで現場などと議論をしながら必要なら学力テストを実施…

こういう考えは改めるべきだ

学力テスト:06年度から「総合分野」を試験に 東京都 いつかはこういうことになると考えてはいたが。こういうことをやろうと考えることが、貧困な評価観しか持たないことを証明している。総合的な学習と評価についてもう少しきちんと考えるべきだ。様々な…

文章題の問題点について

そらさんから 例えば文章題の中身を「日常的な場面や表現」にするだけでは、同じことなのでしょうか? 日常と数学を結びつけるためにできること、子どもが自らパターン化していくことを促すものとは、どんなことなのでしょうか? というコメントをいただいた…

開かれた文化を学ぶ

高校の科目に「日本の文化」 県教委 カリキュラム・ポリティックス―現代の教育改革とナショナル・カリキュラム作者: マイケル・W.アップル,長尾彰夫,ジェフウィッティ,Michael W. Apple,Geoff Whitty出版社/メーカー: 東信堂発売日: 1994/06メディア: 単行本…

パターン化すること

そらさんから、 「思考がパターン化すること」自体は悪いことだとお考えでしょうか?それとも考え方の一手段として有効性もあるとお考えでしょうか。 というコメントをいただいたので少し書いておこうと思います。 私は、「パターン化」は悪くないし、非常に…

ドリルも文章題も同じ問題がある

そらさんから、 「反復計算学習やドリル」をやりすぎると、思考がパターン化して「文章題やひねった問題、考える問題」が解けなくなる(苦手になる、考えられない脳になる)などの弊害が出るという見解については、どのようにお考えになりますか。 というコ…

違うことで安心する

園児が殺害された事件について少し書いておきたい。まず、亡くなられた方のご冥福をお祈りします。 マスコミは昨日から様々な情報を流している。それらを見聞きしながら、「自分とは違う」「近くにはそういう人はいない」と「違い」を探し出して安心している…

もう一つの教育論争について

そらさんからこちらにコメントをいただいたのでそれについて少し書いていこうと思います。今回は、そらさんのブログ(http://blog.livedoor.jp/sola_41/)の「もう1つの教育論争」というエントリーから引用しながら少しコメントを書いて、次回以降それに対…

そういうことよりも

鳥取大:成績優秀なら授業料免除、大学院入学料も半額−−06年度から /鳥取 最近はこういう取り組みを行う大学が増えている。しかし、経済的な理由から進学を断念する子どもたちへの支援策はなかなか出てこないし、改善されない。 顧客集めに奔走していなが…

後で学力低下などとは言わせない

大阪大:物理五輪代表は試験免除 もし、数年後この制度で入学した学生は学力が低いなどと関係者が嘆き始めたら言って欲しい。「その責任はあなた達にある。」と。

よく似ている

アメリカ教育改革の動向―1983年『危機に立つ国家』から21世紀へ作者: 佐藤三郎出版社/メーカー: 教育開発研究所発売日: 1998/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る “基礎にもどれ”の運動の発端はムード的であったから,はっきりした定義はな…

これは実証されているのだろうか

【主張】ゆとり教育是正 評価したい国語力の重視 読解力の低下は国語語彙(ごい)力の貧困によってもたらされる。 これまでに、この主張を実証するための調査は行われていない。今まで行われてきたのは極めて恣意的な調査であり、経年変化や年齢・世代による…

このような報道で教育は破壊されていく

5教科の学力全国10位 県内公立高生 テストの結果だけを取り出して比較しても、そこに現れない多くのものを見ることはできない。 センター試験は学力の到達度を測れない。おそらくそういう認識はほとんど無いだろうし、センター側はバカなことを言うと思う…

マスコミの教育に対する認識は

「ゆとり教育」転換見送り 中教審部会、現行指導要領を堅持 以前、「ゆとり教育と脱ゆとり教育、どちらもそれほど変わらない」などでも書いてきたことだが、現在の中教審の路線は70年代以降の路線から大きく変わってはいない。 では、なぜこれほどの混乱を…

声を聞く

文科次官、学習指導要領で「06年度中の改訂目指す」 文科省はこれまで全面改訂のスケジュールについて07年度末までとしてきたが、教育改革の加速を望む声が強いことを踏まえて1年前倒しした。 教員の苦労を全く考えない声に押される文科省。いつまでも…

やり方を少し変えるだけでも可能ではないか?

中教審、「ゆとり」見直しの報告・国語と理数充実求める 国語や理数系教科の授業時間増を打ち出したようだ。しかし、授業時間増で本当に課題が解決できるかと言えばそうではない。 例えば、台湾のカリキュラムでは、教科のカリキュラムと同時に「重大議題」…

真のエリートって何?

「真のエリート」どう育成 中高一貫「海陽学校」完成 4月開校 真のエリートを育成するというが、これまで日本では真のエリートは育ってこなかったのだろうか。真のエリートはごくわずかな限られた環境のなかでしか生まれないのか。閉じた世界から真のエリー…

使い捨てられる教員

臨時教員に退職手当払わず 愛媛県教委 愛媛県教委は「一定期間ごとに資質を見極める必要がある」というもっともらしいおかしな理由をつけて意図的に退職手当などの支給を行っていなかった。このようなおかしなことがまかり通るようになれば、教員免許の更新…

どうもすっきりしない

県教委:16年前の関係で、教諭を懲戒免に /佐賀 この県教委の対応は妥当だろうか。もう少し慎重に対処すべきではなかったのだろうか。

これで国際理解教育なのか

給食時、君が代放送/中部の中学校長 こういうのを国際理解教育と主張する校長の国際理解というのは、その程度のものなのだろう。こういう姑息なことを考える感覚はどこから来るのだろう。問題について正面から取り組もうとしない姿勢が良くあらわれている。

世界の流れはこれとは違うのではないか

新時代のリーダーを育成するため、経済界が創る中高一貫校の設計図 この論文の 「新しい学校を作ろう」という発想がなぜ経済界から出てきたのか、との質問にはいつも次のように答えている。 第一に、独創性に秀でた若いリーダーたちが多数必要であると痛感し…

そんなに問題だろうか

http://www.iwate-np.co.jp/news/y2006/m02/d09/NippoNews_6.html 記事を読むと、平均点が低くなる要因というのはもう既に分析できているように思う。その要因から考えて、そんなに問題だろうか。統計学などの知識をそれ程持ち合わせてないので明確に言えな…

同じようで方向性は全く違う

江東区:授業に塾講師 10小学校で4月から−−23区初 /東京 「塾講師」最近は彼らを持ち出せば何とかなると考えることが多いようだ。教員を育てることをしないで何をやっているのか。短期的な成果ばかりを追い求めるからだろう。 学び合い交流:生徒が担…

そんなに簡単に人が育つはずがないのに

県教委:大学3年生に向け、教員養成セミナー 「やる気のある若者」確保へ /埼玉 実践力・即戦力ということを強調するばかりで実は教員は育っていない。実践力・即戦力に疑問符が付くとすぐに排除されていく。教員は学力低下という不安感から勉強勉強と追い…

包括的な見直しが必要

物理嫌い:教職目指す大学生の6割、高校で未履修 私は物理は好きだけど、物理は得意ではない。相対性理論や宇宙物理学などは結構好きで、話を聞いたり本を読んだりする。でも、高校時代は履修していない。 記事では、教育系学部のカリキュラムの問題が少し…

教員養成はみんなの手で

先生の卵に教委流指導 都に続き杉並・京都市も塾開設 東京学芸大の佐久間亜紀助教授(教師教育論)によると、学生が現場でマニュアルを習うのか、学校の生(なま)の課題を多角的に考え学ぶのかで方向が全く違う。学校を舞台に理論と実践をどう結びつけるの…

いつの時代も悩みは一緒

木下竹次は『学習研究』の中で次のように書いている。(漢字などは原文通りではない部分がある) 合科学習の見込が附いて自身が得られたにしても尚実施の思案には苦しまざるを得なかった。 家庭教育には法定上の要求はなくて自然の発展に任せてよいが学校教…

防衛的教育

学校文化への挑戦―批判的教育研究の最前線作者: マイケル・W.アップル,池田寛,長尾彰夫,Michael W. Apple出版社/メーカー: 東信堂発売日: 1993/02メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 長尾彰夫 「6章 学校におけるカリキュラム・コントロー…